病気は自分自身で

“病気は自分自身で治しましょう。”

どなたも上のように言われたら、「当たり前でしょう!自分の病気だから…」と思われると思います。

でも実際、慢性病をきちんと理解し自覚している患者さんがどのくらいいるでしょうか?
私たち医療従事者が、何度悔しい思いをしたでしょう。

たとえば、頭痛・動機・めまい等、なにかあると、医院に掛けこんできて治療を受け、高血圧や心臓、血管に問題を抱えており、重症にもかかわらず、いったん症状が安定するといくら説得しても“忙しい”“時間がない”と受診を怠り薬ものまず、また次に発作の起るまで来院しないという事を繰り返します。

大きな病院で検査をしてもらい、「貴方はいつ倒れてもおかしくないから、いつも白いきれいな下着をつけていなさい!」といわれても、当医院に来て「脅かされましたわ〜〜、ワッハ、ハァ、ハァ・・」と言っていた人が、2ヶ月後脳梗塞で倒れ半身不随になり、本人も家族も大変な毎日を過ごしているのを見るにつけ、なぜ?なぜ?なぜ?と思うのです。

医療従事者にとって一番悲しいことです。 自分だけは倒れない!」、「医者は自分を脅かしているに違いない!」、「医者の言うことは信じられない」、「仕事が忙しい」、いろいろ本人にとっては理由があると思います。 自分が病気だという事を言われたなら、まずその病気について自分も勉強し、医者にしっかり説明をしてもらい、また自分にあった医者を探し、しっかり管理できる環境に持っていかねばなりません。

本人の病気に対する自覚が、治そうという気持ちが一番で、医療従事者はの手助けをするだけなのです。面白いことに医者に掛かりたくない人が、自分に症状があった時は来院するのはどうしてなのでしょう?
やはり健康で長生きしたいと思うからなのではないでしょうか?

医院には責任があります。どんな方にも何とか正しい治療を受けるように説得する責任があると思っています。
しかし馬を水のみ場には連れて行けますが、水を飲ますことは出来ない例えのように、人も同じなのです。


自分の病気は自分で治すのです。

もしあなたの先生がいろいろ忠告された時は、もう一度よく考えてみてください。


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