花粉症の診断
コナラ(4月中旬〜5月頃)

カモガヤ(5月〜6月頃)
問診により、風邪やハウスダスト/ダニによるアレルギーとの鑑別はある程度は出来ますが、確定的なことは分かりません。
風邪は除外できたとしてもアレルギーの抗原がなんであるのかを明らかにしなければ治療方針も決まりません。
抗原の診断は絶対に必要なのです。


a)皮膚試験

簡単でしかも抗体の検査法としてはもっとも敏感です。
  • スクラッチ/プリックテスト ・・・ 皮膚を針で軽く刺すか又は引っかき傷をつくりそこにアレルゲンの液をたらす。

  • 皮内テスト ・・・ 直接アレルゲンのエキスを皮内に注射する。

b)血液の検査
  • IgE抗体量検査(RAST) ・・・ 血液検査をして血液中にアレルゲンに対する抗体がどれだけ含まれているかを調べる。

  • 血中の好酸球の測定
                             ホソムギ(5月〜6月頃)

c)誘発試験
  • アレルゲンのエキスを鼻に入れて、くしゃみや鼻水が出るかどうかを調べる。


d)鼻汁の検査
  • 鼻汁を採取して、その中の好酸球を調べる。
                             
                                オオアワガエリ(5月〜8月頃) 

実際の診断に当たっては、鼻汁の好酸球検査、皮膚反応検査又は血清IgE抗体量検査、鼻粘膜誘発テストを用いる。
このうち2つが陽性に出ればアレルギー性鼻炎と診断する。
その上で特定の花粉アレルゲンに対して陽性の反応が出れば、その花粉のアレルギーと言うことになる。




ヨモギ(9月〜10月頃)
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