高血圧の患者さんの中に時々お薬を何回変えても又、量を増やしても血圧の下がらない方があります。 これを治療抵抗性高血圧と言います。これはいくつも原因があるのですが私の経験では白衣性高血圧(診察室高血圧)がわりあい多いような気がします。 最近家庭血圧計が普及して診察室では血圧が高い患者さんから「家では大分下がっていますよ」といわれる事がしばしばあります。 そこで患者さんに「それではこれに血圧のデーターをとってください」と用意してある記録用紙を渡し、次回の診察日にその家庭血圧を確認します。 収縮期圧(上の血圧)で30mmHg以上、拡張期圧(下の血圧)で20mmHg以上低い方もあります。高血圧の患者さんは是非一家に一台血圧計を備えてください。 たとえ治療抵抗性でなくても自分自身の健康意識を高めるために有効です。 2000年6月
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