夏、炎天下でのスポーツや作業では体温調節のために多量の汗をかき脱水、塩分喪失が強くなり、また、二次的に循環障害が起こる。これらが原因で、頭痛、めまい、吐き気、筋肉の痙攣、体温の上昇、口渇、血圧の上昇又は下降、意識障害等を起こすが、軽症から、重症度の高い危険な状態までいろいろあり、次ぎのように分類することが出来る。
1)熱痙攣 発汗、脱水を水分のみで補うと筋肉中の電解質の バランスが崩れて骨格筋に痛みを伴った痙攣を起こす。 尿量の減少、めまい、吐き気、意識障害を起こすことも有る。 2)熱疲労 脱水状態から血液の循環が悪くなり、従って十分に体内の熱を放散できなくなり、鬱熱状態になる。 症状としては体温の上昇、血圧の低下、脈拍の増加、めまい、頭痛、意識障害顔面蒼白等がある。 3)熱射病 鬱熱状態が更に進み、体温が40度以上になると、脳の体温調節機能が破壊され汗が出なくなり、皮膚も乾燥する。 その他の症状は、口が乾く、頭痛、吐き気、血圧上昇や、意識障害を起こす。 血液の循環が悪くなるので脳、心、腎、肝臓に異常が見られる。 一般的な応急手当
2000年7月
|
TOP