血 尿 に つ い て



健康診断などで比較的多くの人が血尿を指摘された経験があると思います。

尿が赤い、と言うことだけが血尿ではありません。尿が赤くなくても血尿と言うのはあるのです。
排尿は人間であれば、人間でなくても動物であれば誰でも毎日行っているもので、毎日身近に接し眺めています。

尿が赤く無い血尿と赤い血尿は顕微鏡的血尿と肉眼的血尿と呼ばれています。
つまりは尿に混じっている血液が多ければ当然目で見て赤くなり肉眼的血尿ということになり、少なければ試験紙でしか分からない顕微鏡的血尿と言うことになります。

赤い尿は誰が見てもびっくりして異常を感じます。尿に血液が多く混じっている肉眼的血尿が必ずしも重症な病気かというと一概にはそうとはいえません。

病気の中でもやはりやはり怖いのは癌ですがこのような癌ではじめから尿が赤くなるような症状がでるかと言うとそうでもありません。

健康診断でたまたま潜血1+で詳しい検査をしたところ腎臓の癌であったというような事は珍しい事ではありません。
見た目だけでは分からないのです。ですからたとえ血尿、それも試験紙法だけでしか分からないような、微々たるものであってもけっしておろそかにしてはいけません。
一度は専門医に相談しましょう。




2000年8月


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