高脂血症について




コレステロールや中性脂肪脂質は動脈硬化を速める重要な原因になります。
これらを低下させることは最近増加している狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・大動脈瘤・眼底や腎臓の障害などさまざまな合併症の予防に非常に大切です。

近年これら脂質を低下させる非常に優れたお薬が発売され効果をあげておりますが、お薬だけでは目標値まで下げることが出来ない症例があります。
このような症例に対して運動・食事療法を組み合わせると薬剤による脂質改善に上乗せして、更に総コレステロールが20%、中性脂肪値が29%低下したという報告があります。

脂質低下療法の順序としては、先ず運動を含めた生活習慣の改善・食事療法から始めるべきですが、脂質が非常に高値の場合は3者同時スタートと言うこともあります。
このような場合、安易にお薬だけに頼らず運動を含めた生活習慣の改善・食事療法が非常に大切であることを忘れないようにして下さい。


まず生活習慣としては
  1. ストレスをためない。
  2. アルコールの飲みすぎは禁物。
  3. タバコはひかえる。
  4. 適度な運動を習慣づける。

次に食餌療法は
  1. カロリーを制限して肥満を解消。
  2. 動物性脂肪はひかえめに。
  3. コレステロールの多い食品はさける。
  4. 野菜など食物繊維をたくさん取る。

また中性脂肪の高い場合は上記以外にアルコールやジュース類さらにごはん、麺類、パン等炭水化物も取りすぎないように注意して下さい。


以上で高い脂質値はほとんどの場合改善される筈です。
さらに詳しくは「看護婦さんから」のページをご覧下さい。




2000年9月


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