どんな人が心臓ドックによるチェックが必要か

 
心臓病になりやすい原因または素質を持っているグループ
【狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患】
  1. 高血圧症、高脂質血症、糖尿病、喫煙者、高尿酸血症、ストレスの多い人、タイプA型人間、過労の人(過労死のトップは心不全)。
    以上の因子を持っている人は、心疾患にかかりやすい。
    特に男性であり、45年齢歳以上になると危険性は大となります。 女性の場合は、55歳以上で動脈硬化を来たしやすくなります。


      ※タイプA型人間 … 競争心が強く、外交的、いつも焦燥感に駆られ、責任感が強く、
                    野心的な行動特性を持つ人間のこと

【心臓の筋肉(心筋)の疾患】
  1. 家族に突然死および心臓病にかかった人がいる場合。 (例、特発性心筋症)


  2. アルコール常飲者。 長年におよぶアルコールの多量摂取は心筋障害を引き起こします。
    (日本酒なら1日5合、ウイスキーならダブル5杯、ビールなら 4本以上を10年以上愛飲している人は要注意。)


社会的な理由により心臓疾患のチェックが必要なグループ
  1. 特に中高年の職業運転手は人の命を預かる職業なので、十分な心臓のチェックが必要です。 車を運転中の急死の中で、心臓死が一番多い事が分かっています。


  2. また、中高年のゴルファー、ジョギングをする人の中に、突然死を起す人が多いことも分かっており、これらの人達は心臓疾患のチェックが必要になってます。


  3. 過労死の主な死因は心臓疾患と脳梗塞、脳出血などの脳神経疾患であり、一般の人間ドックではこの二つについては、殆どチェックしていません。
    肉体的に忙しく、精神的にストレスが多く、睡眠が十分に取れない生活を送っている人は、心臓疾患のチェックが必要です。



そ の 他
  1. 【自覚症状の出現】

    動悸、息切れ、胸の痛みまたは圧迫感等の自覚症状の程度では、心臓疾患の有無は判定できません。
    つまり軽度の症状で、自分ではあまり大事とは思ってない人の中にも、何らかの心臓疾患を持っている疑いがあり、精密検査が必要な場合があるということでです。
    このグループに属する人は思ったより多い。


  2. 【健康診断での異常】

    心電図の異常、または胸部レントゲンにより、心拡大等の異常を指摘されたひと。


  3. 【成人以外の小・中学生】

    小・中学生にも突然死はあります。
    平成7年より、文部省により小・中・高校で年に1回心臓検診を実地することが義務ずけられています。
    異常を指摘されたら、必ず心臓疾患の精密検査が必要です。


TOP