家庭血圧計での測定
【測定時刻】
【測定状況】
- 1日1回の場合は朝にします。 起床から1時間以内の朝食前が良いでしょう。
起床時の血圧を知ることによって降圧剤の選択、内服時間の調節に役立てることが出来ます。
2回なら朝と就寝前1時間以内が望ましいでしょう。
但し、入浴・飲酒があると血圧が下がるので、この場合は入浴・飲酒の前が良いでしょう。
運動後の血圧は、安静時血圧ではないので避けます。
また、尿がたまっていると血圧は高くなるので、必ず排尿してから測るようにします。
喫煙後、食後も避けます。
また、頭痛・めまい・動悸などの愁訴がある場合は、その時の血圧も測定しましょう。
- 安静座位で5分くらいリラックスしてから、1回に2度測定します。
(当院では低い方を採用するように指導しています。)
この測定については一定していません。 1回の測定のみという研究者もいます。
それぞれ理由はありますが、出来るだけ早期に測定状況は一定に決める必要があります。
また、血圧値によって服薬方法を変えないようにし、余程の変化がある場合は主治医と連絡をとって指示してもらうようにしましょう。
診察血圧及び家庭血圧計の基準値
一般的に診察室での基準値は、米国の権威ある委員会の1997年の報告によると、高血圧は収縮期140以上か又は拡張期90以上の場合で、130/85未満を正常、120/80未満を最適レベルと定義しています。
わが国でも高血圧治療ガイドライン2000年版がありますが、上記報告と殆ど同じです。
家庭血圧の場合は、わが国での「おはさま研究」があり、それによると高血圧域は135/85以上で正常域は125/75未満となっています。
また、この「おはさま研究」は米国の権威ある委員会(JNC−Y)が評価しており、家庭血圧の基準値として発表しています。
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