- 家庭血圧は白衣性高血圧の診断に有用であり、家庭血圧の測定により無駄な投薬をなくすことが出来ます。
また白衣性高血圧は治療に抵抗性であり、降圧剤の過投与がしばしば行われています。
この場合、家庭血圧は過降圧になっており、めまい・立ちくらみ等が出現し、生活の質を低下させることになります。
- 家庭血圧測定によって逆白衣現象を発見することが出来ます。
家庭血圧を測らずにこれを見逃すことは、臓器障害を引き起こし、ひいては生命予後の悪化に繋がります。
- 家庭血圧の測定によって早朝高血圧の診断が可能であり、これは診察室血圧のみによる診療からは知ることが出来ません。
更に、早朝高血圧のコントロールは臓器障害によるイベントの抑制につながることになります。
- 家庭血圧の就寝前測定により、夜間睡眠中の血圧値を予測できることが報告されています。 夜間の血圧と臓器障害の関係は明かであり、従って、高血圧治療をより完全なものにするためには、現段階では就寝前の家庭血圧測定が必要です。
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こんなことも。。。 |
家庭血圧が診察室血圧と比べて極端に上昇してしまうことがあります。
「血圧を測ろうとすると動悸が激しくなり、恐ろしくて測れない。」という患者さんもいます。
このような場合には、家庭血圧の測定は不適当と考えられます。
当院でも家庭血圧測定が不可能になった人を経験しており、
家庭血圧は200/120以上、診察室血圧は140/90〜80。
家庭で測るときは、しばしば動悸・熱感を来たしました。
しかし、こんなに激しい場合はまれです。
一般的に診察室血圧より家庭血圧がいつも高い場合を、逆白衣現象といに、これはしばしば経験されます。 |
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