Q:肝臓の病気になったらどんな症状がでるのですか?
A:これが、問題なのです。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われてるように、症状がでにくいのです。
肝臓は一部が障害されても他の部分が代わりをするからなのです。
でも「だるい」とか「食欲が無くなる」等の症状が出る事も在ります。
黄疸が出る事もあります。
これは目の白い部分が一番分りやすいです。
また「白便」といって、便が白くなる時も、黄疸を疑う要素です。
更に尿の泡が黄色くなれば黄疸を疑って良いでしょう。
Q:どうやって診断してもらうのですか?
A:血液検査で、簡単に診断する事が出来ます。
その中でGOT・GPT(肝臓の細胞が壊れた時に出てくる酵素)の値が
高いときは肝臓の病気が疑われます。
Q:最近良く聞くウィルス性の肝臓病はどうなのですか?
A:そうです。 一番厄介な肝臓の病気ですね。
これはGOT,GPTの値の高いときに、更に血液検査でウィルス性の
ものか判定します。
Q:ウィルス性肝炎には種類があるのですか?
A:日本ではA型、B型、C型の大体三種類の型が主になっています。
次に順番にご説明します。
【A 型 肝 炎】
A型肝炎ウィルスを多く含んでいる生水や、生の貝等を食べて感染します。
Q:その症状は、治療は?
発熱、だるい、食欲が無くなる、腹痛、下痢、嘔吐などの症状があります。
1〜2ヶ月で治る一過性の病気です。
治療は点滴でブドウ糖を補給します。
【B 型 肝 炎】
B型肝炎は血液を介して感染します。
B型肝炎に感染している母親から生まれる時に感染するのがほとんどです。
ほとんどの人は、症状が現れません。 このような人を「キャリア」と言います。
大人になってから感染した場合は、一過性の急性肝炎を起こして治ります。
Q:ではB型肝炎の何処が問題なのですか?
A:問題はキャリアの人です。
キャリアの人はウィルスを持っているので、その人の一生の中で肝炎を
起こす事があるわけです。
一過性で治ってしまう人がほとんどですが、一部慢性肝炎に移行します。
治療には「ステロイド離脱療法」や、その他いくつか治療法がありますが
完全なものはありません。
自分がキャリアであることが分れば、年に一回ぐらい血液検査を受けて
状態をチェックする事が大切です。
Q:B型肝炎は感染しやすいと聞きますが、ほんとうでしょうか?
A:はい、C型肝炎のウィルスよりもウィルス量が多く、感染に対する注意が
必要です。
感染源として主なものは血液ですが、唾液・尿・便・精液も感染源に
なり得ると考えられます。
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